60代男性の方からの相談でした。相続人は相談者を含め4人(兄弟姉妹)した。亡くなった父親が,相談者に対して相続分とは別に200万円をプラスしてくれるという話があり,そのことを他の相続人も知っていました。しかし,実際に父親が亡くなって遺産分割の話をした際に,相談者ではない一部の相続人から200万円プラスするという父親の約束を否認し始めたのです。ところが,父親は相談者への200万円プラスするという話をメールで相談者に送信しておりました。そこで,相談者は,父親の遺産分割協議の場で父親からの上記メールを見せたところ,他の相続人全員が,父親の遺産全体からまず200万円を相談者に渡し,残りを法定相続分で分けることで話し合いができました。遺産分割の相談でよくあるのが「生前に被相続人が自分にはいくらプラスする旨口にしていたが,他の相続人が納得しない。」というものです。このような場合に備えて,被相続人が自分で約束したことをかたちで残してもらうことが大切です。勿論,遺言でその旨定めてくれればそれに勝るものはありませんが,被相続人がそこまでしてくれるとは限りません。それでも,本件のようなメールあるいは自筆のメモでもいいですから,なにかかたちなっているものが残っていれば,遺産分割が円滑に進む場合が多いものです。
解決事例